強い者だけが感謝できる

nakatomimoka2016-10-28

河合隼雄さん。「『感謝できる人は強い人です』ということである。他人に心から感謝する、ということは大変なことである。そのためには、自分が他人から何らかの援助や恩義を受けた事実を認めなければならない。弱い人はそもそもそのような現実の把握ができていないのである。感謝をすると、そのことは心に抱いてずっと持っていなくてはならぬので、それを保持し続ける強さを持っていない人は『すみません』を連発して、心の中にはいってくる前に、水際ではねのけてしまうようにさえ感じられるときがある。ある人がどの程度の強さをもっているかを前もって知っておくことが必要なときに、その人が適切な感謝する力があるかどうかは、相当に信頼できる尺度のように思っている。感謝病にかかっているような方は、あまり強くはない」感謝できる強さを。