楽だから人を神格化

nakatomimoka2017-03-03

アンジェラ・ダックワースさん。「ニーチェはこう言っている。『我々の虚栄心や利己心によって、天才崇拝にはますます拍車がかかる。天才というのは神がかった存在だと思えば、それにくらべて引け目を感じる必要がないからだ。『あの人は超人的だ』というのは、『張り合ってもしかたがない』という意味なのだ』。言い換えれば、『天賦の才を持つ人』を神格化してしまったほうがラクなのだ。そうすれば、やすやすと現状に甘んじていられる。ニーチェは偉業を達成した人びとのことを、なによりも『職人』と考えるべきだと訴えている。『天分だの、天賦の才だのと言って片付けないでほしい!才能に恵まれない人びとも、偉大な達人になるのだから。達人たちは努力によって偉業を成し遂げ、”天才”になったのだ』」ひとつのことをひたすら考え続けられるか。