星覚さん。「身体を整える基本は『眼横鼻直（がんのうびちょく）』。中国から帰国した道元禅師が初めに語った言葉と言われています。眼は横、鼻は縦。眼をまっすぐ横に揃える時には半眼といって眼を半分開け、『見えているけど見ていない』状態にしておきます。眼の無意識の動きを感じることができたら、今度は左右の耳の穴と肩の骨の出っ張っている部分を意識します。これら四点が横から見た時に一枚の板の上に乗るように揃えると、頭が一番楽に支えられるようになります。赤ちゃんの自然な座り方はまさにこの通りになっています。実際に耳の穴と肩の出っ張りを人差し指で触れて確認してみてください。例えば長時間コンピュータに向う時、頭だけが極端に前に出たり、その重さを支えるために腕を使ったりといった不自然な動きが習慣化している場合があります」ふむ。
