人生の嘘

nakatomimoka2017-10-22

岸見一郎さん。「アドラーは仕事の課題、交友の課題、愛の課題という人生には避けては通ることができない課題がある、という。これらの課題を解決する能力がないと考える人は、なんとか理由を考えて、人生の課題から逃れようとする。アドラーが『劣等コンプレックス』という言葉を、『Aであるから、Bできない』という論理を日常のコミュニケーションの中で多用するという意味で使っている。このAとして他の人がしかたがないと納得しないわけにはいかない理由を持ち出す。劣等コンプレックスとは対人関係の中でのコミュニケーションのパターンであり、人生の課題を回避するための口実を持ち出すことである。このような場合、他の人のみならず、自分をも欺いているのであり、アドラーはこのような口実を『人生の嘘』という厳しい言葉で表現している」いいわけ。