京都の愉しみ

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住んでいた場所のことを書くのは難しい。あまりにも想いが強すぎて。本籍地である。京都で十何代続いた袈裟屋の孫である。お墓もある。で、学生時代に四年間を過ごした。とはいえ、京都をまんべんなく訪れているわけではない。京都人とは言えないし、京都を理解しているかというとそうではないかもしれないけれど、特別な思い入れはある。学生時代に、先輩に学生時代に何をやっておけばよかったですか、と聞いた答えが、もっと寺社仏閣を巡っておけばよかった、というものだった。当時、なんて辛気臭いと思ったものだが、今になるとわかる。でも、まあ、幸せなことに、京都に通うことができる距離にいる。お墓まいりのついでに、どこかに行くこともできる。お茶屋さんに自ら遊ぶ日が来るかどうかは分からないけれど、まあ、最後はゆっくり眠る場所なんだから。