沖縄の愉しみ

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住んでいた場所のことを書くのは難しい。あまりにも想いが強すぎて。以下、再掲に近い引用。『「人と土地の関係を男女の仲に置き換えて考えるのはぼくの悪いくせだが」と書いておられたのはご自身も沖縄に住んでおられたことのある池澤夏樹さんだが、幸運にも羽衣の天女とたまたま四年間暮らせた若者であったようなものであって、その間いい思い出しかなくて、離れて二十年近くなる今もいまだに忘れられず、片想いをし続けているような感じさえしている。「昔の恋人で、今でもひそかに好きな異性のことを客観的に語れ」というのは、みなさんも考えていただくとわかるように、そもそもが無理な注文なのである』人生の中で、いくつかいい時代がある。べストの四年間を選べというと、京都とニューヨーク時代を押さえ、沖縄での四年間が筆頭に来るような気がする。