思い出している私

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ロルフ・ドベリさん。「『体験している私』は無駄づかいが多いが(ほとんどすべての記憶を捨ててしまう)、『思い出している私』には勘違いがとてつもなく多く、そのせいで私たちは間違った判断を下しやすい。私たちが『短期間』に集中して得られる喜びを過大評価し、『長期』にわたって手に入れる静かで平穏な喜びを過小評価しがちなのも、『思い出している私』の勘違いが原因だ。裸足で走ってアメリカを横断したり、記録的な速さでエベレスト登頂を果たしたりするのがよい体験だと思えるのは、あとから振り返ったときだけだ。それらを実行している『瞬間』は、ただの苦行でしかない。彼らは思い出を増やすために現在の幸せを犠牲にしている。私たちは良い思い出を作りたいと思うあまり、『思い出している私』のほうを重視してしまいがちだ。」両方大事。