快楽と意義のバランス

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ロルフ・ドベリさん。「よい人生に必要なのは、『楽しめる』行為か、それとも『有意義な』行為か。ギリシアの思想家は、すでに紀元前五世紀にこの問いについて思索をめぐらせている。『快楽主義者』は、「よい人生の条件とはできるだけ多くの直接的な楽しみを持つこ」だと主張した。だが、ほとんどの哲学者たちは、『直接的な楽しみは低俗で、退廃的で、動物じみている』という立場を取った。『幸福主義』と呼ばれ、人間に必要なのは美徳だという結論を出した。ポール・ドーランは人間が体験するひとつひとつの瞬間にも、『欲求(快楽)の要素』と『意義の要素』という2つの要素があると考えた。快楽の要素は直接的な楽しみであり、意義の要素はその瞬間に意義を感じる私たちの感情だ。『欲求』と『意義』のバランスよい配分を心がけたい」バランス。