極意は相手に惚れること

田原総一朗さん。「インタビューとは、相手の本音を引き出すことです。物事には必ず、本音と建前があります。建前を聞くだけなら新聞を読めば済むことです。取り調べをする相手に真実を吐かせるとき、テレビドラマや映画では被告を怒鳴りつけたりテーブルをバンと叩いたりして、相手を精神的に追い詰める場面がよく見られます。しかし、芯の強い人間に、『精神的な拷問』をいくらやっても、真実を話すことはありません。なかなか自供しない被告を吐かせる極意は、『相手に惚れることだ』というのが堀田力さんの持論です。インタビューもまずは相手の魅力がどこにあるか調べて、相手に惚れることが第一です。そして、その魅力について突っ込んでいき、『あなたはすごい人だ』と伝えると、喜んで本音を話しだします」まずこちらが、相手に惚れること。