自分の別の武器

田原総一朗さん。「これからの時代、今までは「老後」とされていた、70、80代以降の生き方が、ますます大切になってくると思う。僕自身を振り返れば、耳が遠くなり、滑舌が悪くなり、言葉が出てこない……。たしかに、こうした衰えは避けようがない。しかし、マイナスばかりを見ていても仕方がない。自分の別の武器を探すことだ。僕の場合、それは、「当事者に直接会って、一次情報を得る」ことだと考えている。聞きづらかったりするのは申し訳ないが、それを上回るような、視聴者が納得できる確かな情報を伝える――。これが僕のモットーだ。また、今後ますます高齢化が進む日本で、僕のような高齢者が、現役で働くのも自然な姿だと、お伝えできるのではないかとも思っている。身体能力の衰えは、みんながいずれ通る道なのである」人と会うことが趣味という領域に。