5歳から15歳

山口陽平さん。「振り返りの中でも、特に重要なのは5歳から15歳くらいまでの期間です。生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例するといわれていることからもわかります。この理論は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案しました。たとえば、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間にあたるというもので、この論に則ると、7歳までに人生の50%が経過していることになります。特に、物心ついた時の5歳から15歳に受けた刺激は大きく、その後の状況判断や行動に影響を与えます。それが、習慣や常識になっていくわけですが、環境や時代背景が変わるため、子どもの頃の習慣がそのまま人生に踏襲できるわけではありません。自分本来の輝きを阻害するものは記憶と偏見と常識です」新しい刺激がなくなるからかな。