『オタク』を目指す世界

前野隆司さん。「みんなが『やってみよう!』と思う社会をわかりやすく表現すると、みんなが『オタク』を目指す世界だ。やりたかったことを実現していくうえでは、『目標』を持ち、それを達成する人は幸せであることが知られている。セリグマンも、『なにかを成し遂げることや、そのために努力していることが幸せに寄与する』と述べている。日常的な目標と人生の目標のあいだに一貫性があると、人生満足度が高くなる傾向があることも知られている。大きすぎる目標よりも、小さい目標を積み重ねる人のほうが幸福度は高いという研究もある。それらをまとめると、『自分が心から関心を持てることと、長期的な人生の目標を見据えながら、スモールステップで達成していく』ことが、幸福に生きるコツといえるだろう」社会要請に応えられるオタクであれば。