日本が悪い時代が悪い

楠木健さん。「一番都合がいいのは『日本』というマクロシステムです。生まれた国は選べないからです。日本というマクロ条件は他責鬱憤晴らしの性能に優れている。同じ他責の犯人探しでも、『上司が悪い』『会社が悪い』と言ってしまえば、『じゃあ、転職しなさいよ』となり、自責に引き戻されてしまいます。これが面白くない。『日本が悪い』であれば、自責に戻ってくる心配はありません。気持ちよく思考停止できます。論理的に類似しているパターンが『時代が悪い』、時間軸でのマクロ他責です。じゃあ、いつの時代なら『良い』のか。高度成長期は元気な面もありましたが、ここそこで人が怒鳴られたり殴られたりしていました。マクロ他責の鬱憤晴らしは悪循環の起点にして基点です。繰り返していくうちにどんどん不幸になっていきます」他責の不幸。