思考は独り言を

エックハルト・トールさん。「ぶつぶつとひとり言をつぶやきつづける人に、道で出くわしたことがありませんか? 実をいうと、わたしたちのおこなっている頭の中の会話も、これと大差ありません。実際に声に出すかどうかの違いだけなのです。思考は意見をする、推測する、判断を下す、文句を言う、好き嫌いを言う、といったことを休みなく行っているものです。思考が状況に適したことを言っているかというと、必ずしもそうとは限りません。つい最近の出来事や、はるか昔に起こった出来事を再現したり、これから起こりそうな状況のリハーサルをしていたりもします。しかも、たいていは、『なにか良からぬことが起こるのではないだろうか?』という悲観的な見方をしています。これは、簡単に言うと不安です。不安は映画のようなイメージを伴うこともあります」不安。