無心状態

エックハルト・トールさん。「思考がおしゃべりをやめると、『無心状態』が生まれます。最初のうちは、無心状態は、ほんの数秒間しか続かないかもしれませんが、心がけ次第で、だんだんと、長く続くようになります。無心状態の時には、『心の平安』を実感するはずです。これが、ふだんは思考の雑音によってかき消されている『大いなる存在』との一体感なのです。この状態は、本来人間にとって、ごく自然な状態であるはずです。経験を積めば積むほど、平安の度合いは、いっそう深まっていきます。この度合いには限界がありません。しかも、同時に自分の内奥から、魂の喜びが湧き上がるのを感じるでしょう。これが『在ること』の喜びなのです。『大いなる存在』と繋がっている時には、思考と一体となっている時より意識はずっと鋭敏だし、覚醒しているものです」無心。