怒りと社会的地位

ジェフリー・フェファーさん。「タイデンスは、『怒った表情の人は、悲しそうな表情の人よりも社会的地位が高いと見られる』ことに注目し、『怒りを表す人は、実際に地位が高いと見なされる傾向がある』ことを実証した。『怒りを表す人は、いけ好かない、冷たいという印象を与えるが、好感度の高低は地位の認識に何の影響もおよぼさなかった。』それに引き換え謝罪は、怒りのほぼ正反対の効果を及ぼす。責められると反射的に謝る人が多いが、謝罪には3つのデメリットがある。第一は、『悪いことをしたから謝っているんだろう』と思われてしまうことだ。第二のデメリットとして、謝る人は心理的に負い目を感じ、自分を見る目が変わってしまう。第三のデメリットとして、謝罪は本人だけでなく、その人に対する他人の認識までも変えてしまう」安易な謝罪は。