プライド(慢)は罪

アーサー・ブルックスさん。「自己モノ化の根底には、プライドの問題が存在します。現代社会では、プライドは賞賛を示す言葉として使われています。しかし、プライドという言葉がそのような意味合いで使われるようになったのは比較的最近のことです。ほぼすべての哲学の流派において、プライドは人を徹底的に腐敗させる凶悪な罪とされています。仏教では、プライドを意味する言葉として、慢という言葉が使われます。これは、自分を高く見て他者を軽視することで結局己を苦しめることになる『慢心』を意味するサンスクリット語に由来します。トマス・アクィナスはこれを、優位性を過度に求める、不幸へ至る欲望と定義しています。プライドはこっそりと、良いものの中に忍びこんでいます。優越性の産物である成功が、成功依存症の原因になります」私は暇。