抑うつ者のスキーマ

堀田秀吾さん。「そもそも、人はネガティビティ・バイアスを持っており、どうしてもネガティブなものに意識を向けてしまいがちです。そして、他人のネガティブな言動や心の状態に影響を受けやすく、無意識の内に真似をしてしまう傾向があるのです。特に落ち込んでいるときは、気をつけましょう。専門家の間では、『うつ状態にある人には、自身に否定的な情報をよく思い出し、否定的な情報をもとに物事をとらえる傾向がある』ことが知られており、これは『抑うつ者のスキーマ』と呼ばれています。『スキーマ』とは、スイスの心理学者ビアジェが提唱した概念であり、『物事の捉え方の枠組み』『人が自分以外の外界を認識する枠組み』のことです。人は落ち込んでいると、否定的な情報を元に物事を判断する為、さらに落ち込んでしまい易いのです」バイアス。