シーナ・アイエンガーさん「正式な発想法としてのブレーンストーミングが生まれたのは、1938年のことだ。大手広告代理店のBBDOは、大恐慌で多くのクライアントを失い、経営の立て直し役に副社長のアレックス・オズボーンを指名した。オズボーンは新規顧客獲得の為に、チーム全員を集めて、広告キャンペーンのアイデアを考えることにした。オズボーンが考案したブレインストーミング(当初は『シンキングアップ』と呼ばれた)は、社内で最も使われる発想法となり、その後世界中に旋風を巻き起こした。オズボーンとBBDOは、これを使ってゼネラル・エレクトリック、クライスラーといった優良クライアントの広告キャンペーンのアイデアを次々と繰り出した。この手法が注目を集めると、オズボーンは『ブレインストーミング』に改名した」ブレスト。