人生満足感尺度

内田由紀子さん。「これまで北米で開発されてきた評価尺度を用いると、一貫して日本での評定は低くなることが知られている。人生満足感尺度とは、『(1)私は自分の人生に満足している。(2)私の生活環境は素晴らしいものである。(3)だいたいにおいて、私の人生は理想に近いものである。(4)もう一度人生をやり直すとしても、私には変えたいと思うところはほとんどない。(5)これまで望んだものは手に入れてきた。』である。ここに示した尺度は、『自分』に注目し、何か理想的な状態の『獲得』を目指す価値が多く含まれている。日本では果たしてこれらの要素は重要視されているのだろうか。もしもこうした定義があまりに日本の幸福感にあてはまらないとすれば、尺度への回答は低くなっても不思議はないといえる」幸福の基準は文化で違うのである。