はしご型尺度

内田由紀子さん。「主観的な判断には個人の『認知枠』が用いられる。そしてその認知枠は状況により変化する。(略)私たちの『認知のくせ』を正しく知ることにより、より妥当性が強く検出力のある指標や調査票を作成することも可能になる。たとえば『はしご型尺度』は『あなたの思う最高の人生を10点、最低の人生を0点とした場合に、あなたの人生は何点ですか』という形で尋ねているが、これは最高の人生(裕福で人間関係にも恵まれた生活を思い浮かべる人が多い)と最低の人生(戦時下や飢饉など、明日の命もわからないような生活を思い浮かべる人が多い)を想定させることにより、個人の認知枠(この場合は考えうる幸福度評価の上限と下限についての理解の枠組み)を一定にし、より比較可能な形にしようとする試みである」あなたの人生は何点でしょうか。