相互協調的自己感

内田由紀子さん。「北米で繰り返し検証される自己高揚傾向(自分が他者よりも優れていると考える傾向)などはこの表れともいえるだろう。これに対し、日本において主にみられる相互協調的自己感は、①人は他者や周囲の状況などと結びついた社会関係の一部であるため、その定義は状況や対人関係の性質によって左右されるものであり、②人の行動はその人が関わっている状況や他者からの反応の結果であり、③対人関係は周囲からの要求に互いに『合わせる』行動によってつくられている、というモデルである。相互協調的な自己観においては、人は他者や周囲の状況に合わせるために自己の足りないところに注意を向け、他者と協調的に関わっていくことが必要になる。また、自己の力を高く見積もるような自己高揚傾向は日本ではあまりみられない」ミックスだな。