固定理論と拡大理論

内田由紀子さん。「人間の能力は生まれながらにしてある程度『固定的・永続的』であるという考え(固定理論)を持っている場合、ある領域における自分の能力に自信をもっていなければ、その領域での努力を継続することは難しい。それゆえ、課題に対する自分の能力が十分であるかどうかに注意が向き、自分の能力について肯定的評価を受けることを目指す『自我目標』が課題となる。そして、失敗するとその課題に対する無力感が導かれやすい。これに対して能力は『可変的』であるという考え(拡大理論)を持っている場合、目標は自分の能力を高める『課題目標』となる。すると課題への失敗は新たなる努力目標の発見と弱点の克服にも繋がる有益情報として捉えられる為、つらい感情体験をするような失敗事象の認識は重要視される」固定理論の北米、拡大理論の日本。