尾崎俊介さん「そんなフランクリンが晩年になって『フランクリン自伝』と題した自伝を書きあげ、自分がいかにして貧しい出自からアメリカ建国の父祖と言われるまでに成りあがったか、その経緯と方法を具体的に綴ったとなれば、この自伝を読んだ当時のアメリカの人々が、この本の中に『立身出世の秘訣』を求めたのも当然だろう。そして本書の最初に定義したように、そもそも自己啓発本というのは立身出世をするためのノウハウを指南するものなのだから、『フランクリン自伝』は自伝であると同時に、自己啓発本でもあることになる。『フランクリン自伝』がアメリカ初の、そして世界初の自己啓発本と呼ばれる所以がここにある。ではそのフランクリンが『自伝』の中で語った『立身出世の秘訣』とは一体、どのようなものなのか?」立身出世を目指して真似を。