相良奈美香さん「『あらゆる計画は所要時間や予算を甘く見積もって計画してしまうがために失敗する』という研究で、多くの実例があります。人間には『楽観バイパス』があるので、計画を立てているときは『たぶん上手くいくだろう』と思い、さらに『解釈レベル理論』がある為に、計画している先のことは抽象的にしか考えられません。極端に言うと、『このプロジェクトを終えるには、240時間かかるだろう。締め切りは来月だから、一日8時間やればいい。ちゃんと頑張ればそれくらいできるだろう』というような無茶な計画です。『1つの計画に一日8時間費やす』というのは現実的には難しいのに、楽観バイアスで『やれる』と思う。解釈レベル理論があるので先のことを『ちゃんと頑張る』という抽象的なやり方でしか捉えられない。こうして計画の誤謬に陥る」誤謬。