墜落するときは下を見ろ

佐々淳行さんが書いておられたが、飛行機の訓練で墜落訓練というのがあるという。墜落しそうになったときは、無理に機体を持ち直そうとしてはダメで、地面の一点を見据え、ここに墜落しないためには、と考えるのだそうだ。墜落しかかっているにもかかわらず、まだ持ち直せると思っていると失敗してしまう。企業で言えば、倒産だけは、沈没だけは避けよう、というところまで意識をもっていくべきところを、なまじうまく持ち直そうなどど考えていると失敗するということになるのだろう。

【追記】大前研一さんは「私は自分の仕事において、勢いに乗っているか乗りうる会社の場合には理想像を求め『そこに至る道』を考え、勢いの落ちた、破局に向かっている会社の場合には、最悪事態を想定し、『そこに至らない方策』を考える」と言っている。