期待していた大植英次指揮大阪フィルのブラームスの二番だったが、残念ながら(第四楽章はともかくとして)個人的にはあまり良くなかった。管楽器がどうもしっくりこない。森毅さんが歌舞伎などの出し物は三割よければ良しとせよ、と言っていたがこれは至言で、オペラにしてもコンサートにしてもそんなものだろう。たとえ最高のパフォーマーであっても、出来不出来はあるし、けだし名演であっても、聞く方の体調が悪ければだめであろうし。10公演で3つ感動できれば良しとしよう。それにしても、(小椋桂さんも書いていたが)日本の「アンコールおねだり拍手」をやめるようにはできないものか。