始めた頃から [スキーの愉しみ]

はじめて家族でスキーに行った。思えば学生時代までは体育会だったこともあって、当時は「ちゃらちゃらした」イメージのあったスキーやテニスなどはやらない、と断言していたにもかかわらず、会社に入ってからあるきっかけで「山の会」でスキーを始めた。それ以来、技量としてはボーゲン止まりだが楽しいと思えるようにはなって、何度かゲレンデを滑ってきた。(ちなみにテニスも始めた。)スキーを始めるにしては遅いスタートだったけれども、あの時、始めておいてよかったと思った。伊能忠敬が五十歳になってから近代天文学・近代測量の勉強を始めた例ではないけれど、実は新しいことは常に始められるのだ。チャレンジをスタートすることを忘れがちな昨今、嬉しがりでもいいから、とにかく始めておくことが、十何年後のよかったにつながるのやもしれぬ。