ワーズワースの庭で

チーズの愉しみ

東京にいた頃、ワインと共にチーズに興味を持っていろいろ買ってみたことがある。表参道あたりにあったチーズの専門店に通ったりしたものだ。山羊のチーズ(ヴァランセだとか)や、青カビのチーズ(フランスの『ロックフォール』、イタリアの『ゴルゴンゾー…

年の瀬の芝浜 [落語の愉しみ]

年の瀬になると、柳家小三治の落語「芝浜」を聴く。魚屋の主人公は、「だけど考えてみるってえとなぁ、つまらねえ商売だよなぁ」と自分の仕事を嘆く。それが、心を入れ替える。「人ってぇものは、いくらまわりからやいのやいの言われても、自分でこうと気が…

室内遊戯の愉しみ

一人っ子であって、インドア派であったので、一人で室内で遊ぶのを得意としていた。一般用語ではないと思うが、ビー玉などをつかって、一人でルールを作って遊びをすることを「チーンコロコロ」から音を取って「チンコロ遊び」と呼んでいたような気がする。…

ウイスキーの愉しみ

夏ビール、春秋ワイン、冬ウイスキーというのが、何となくの好みであるが、だからといって家の中に二本以上酒が存在していることは極めて稀である。愉しみなぞと偉そうに書いたが、後輩というか酒では先輩のS君の影響で数年前に飲み始めたもので、それほど…

セッケンの愉しみ

どういうわけか、セッケンが好きである。特別な思い出があったりするわけではないのだが、強いてあげれば、留学したての頃に買ったハーブのセッケンの香り、というあたりかもしれない。それで、フリーマーケットや何かで、つい買ってしまう。本当はフランス…

ギザ十とフデ五 [コイン収集の愉しみ]

小学生の頃、コイン収集が流行った。といっても、いわゆるギザ十と呼ばれるギザギザのついた十円玉で、昭和26年から33年にかけて(31年は未発行)製造されたもの。レアな33年のものを本屋のおつりで貰ったときは嬉しかったなぁ。書体がゴシック体でなく、楷…

トランプの愉しみ

子供の頃、家族でのトランプの記憶はポーカーが主である。マッチ棒を賭けて、こたつで、というような思い出がある。学生のゼミ旅行や、まだ存在していた会社の課内旅行では大富豪(地方によっては大貧民)。ナポレオンやセブンブリッジのほうがゲームとして…

エアホッケーの愉しみ

ほら、ゲームセンターとかにいくとあるでしょう。卓球台みたいなのに穴が空いていて、コインを入れるとそこから空気が出るやつが。プラスチックの円盤を打ち合って、ゴールに入れば得点になる、あれ。大学時代の一時期、その頃週に何日かは行動を共にしてい…

映画の愉しみ

映画の日ということもあって、本当に久しぶりに家内と二人で映画にいった。キーラ・ナイトレイが出ている『つぐない』。なかなか良かったです。映画館がシネコンじゃなかったからかも知れませんが、映画の日って、立ち見が出るくらいなんですね。自分の好き…

ラジオの愉しみ

最近、日曜日の午後5時からやっている「あ、安部礼司」というFM番組のラジオドラマに家族ではまっている。シナリオ本まで購入してしまった。あと、土曜日のサントリーサタデーウェイティングバー、アバンティをこれも数年来聴いている。数年前まではNHKの「…

短歌とショートショート

枡野 浩一さん選で『ドラえもん短歌』という本が出ているのだが、なんともいえない味がある。「自転車で君を家まで送ってたどこでもドアがなくてよかった」とかね。笹公人さんの「『ドラえもんがどこかにいる!』と子供らのさざめく車内に大山のぶ代」なんか…

ワインの3割理論

義兄が出張に行った折りに、義弟がワイン好きだと話したらそこの方が持って帰れと下さった1981年もののオーストリアワインを昨日頂いた。いかにも自宅のセラーから持ってきたというようなボトルで、なんとも言えず余韻がよくてうまかった。自分ではでき…

紅茶の女王 [紅茶の愉しみ]

株式会社レシピエの紅茶を愛飲していて、そこからサンプルと一緒に毎月紅茶の情報が載った「レシピエ便り」が届く。今月の特集はダージリン。現在ではセイロン・ウバ、中国・キームンとともに「世界三大紅茶」に数えられ、その中でも、「紅茶の女王」と讃え…

不滅のアレグレット  

ベートーベンの交響曲の中では7番が一番好きである。中でも「不滅のアレグレット」と呼ばれる第2楽章。その7番を大植英次さんの指揮(大阪フィル)で聞けるというので行ってきた。ベルリオーズ「海賊」序曲もよかったが、7番もよかった。特に管楽器が。…

カジノの馬鹿力 [カジノの愉しみ]

サントリー提供のFM番組「サタデー・ウェイティング・バー」はお気に入りのプログラムなのだが、最近の放送のテーマは「カジノが日本にやってくいる!」だった。番組では日本に導入されるなら、沖縄と熱海が有力と最後にコメントしていた。沖縄にいたとき…

始めた頃から [スキーの愉しみ]

はじめて家族でスキーに行った。思えば学生時代までは体育会だったこともあって、当時は「ちゃらちゃらした」イメージのあったスキーやテニスなどはやらない、と断言していたにもかかわらず、会社に入ってからあるきっかけで「山の会」でスキーを始めた。そ…

デジタルと百人一首 [百人一首の愉しみ]

CDが最初に出た頃、友人がそのランダム機能を使えば百人一首の読み上げが出来ると言っていた。その時はなるほどと思ったものだが、この一月は実際にそれを使ってカルタ取りをすることになった。ちゃんと、上の句と下の句の間を空けて読み上げてくれるCDが…

フリマフリーク [フリーマーケットの愉しみ]

毎月のように市のリサイクルセンターの主催するフリーマーケットに行っている。子供がカードを買いに行くのにつきあっているのだが、行くとざっとまわってめぼしいものを見つけ、時間の経過と他の参加者との綱引きの中で、出品者のつけている値段のこのあた…

円周率の想い出

子供達の間で、落語の寿限無のフルネームを覚えて言う遊びが流行っている。パイポ・パイポ・パイポのチューリンゲン、などとバスの中でやっている。中学の頃、円周率を覚えて早口でいうのが流行ったのだが、その後の人生で余り役にたったことはない。(だっ…