夢を語ることが気を与える  

多摩大学名誉学長の野田一夫さんが、志とは(1)壮大なものである、(2)多くの人を感動させるものである。(3)やるということを事前に意思決定することである。と言っておられる。野田さんにはまた、「夢を語るという行為それ自体が、聴き手に対して『気』を与えることになる」という言葉もある。「夢をかなえる手帳」などが流行していて、それに習って書き出したりしてみたのであるが、自らの夢を考えてみるに、どうも非常に個人的なものであって、野田さんの言われる「志」の定義には当てはまるものではなさそうな気がする。人が感動するような夢を見つけ、それを志として持てること自体が幸せなのかもしれぬと思いつつ、逆に人が感動するような壮大な決意を自らの夢とすれば良いのだと思いつく。その夢を、いつか、語れるように。