気概を持って志を高く

休業した高級料亭・南地大和屋の女将・坂口純久さんは「昔の財界の方々は経営者としての実力を持っていただけではなく、『従業員を幸せにできなければ、俺の存在意義はない』 という気概を持っていました。志も高かった。皆さん、自分の地位や自分の会社にばかり汲々としていませんでした。常に『日本のため』という意識を持っていた。」と言っている。自分のため、部門のため、会社のため、を越えて、日本のため。しかしボーダーレス化ともあいまって、今「日本のため」というインセンティブが働きにくい。かといって、環境問題ではないが地球のため、人類のためになると大きすぎる。となると世のため、人のため、あたりであろうが、日本のためが自分の属するものであるに対し、世のためは利他だからちょっと違うか。ともあれ、志を高くして。