いっきょくいきまーす 

対象とされている年齢層が若年向きとされているものからおすすめを。まずは『月の影影の海』から始まる小野不由美さんの十二国記シリーズ。ひとつの「世界観」を作り上げるっていうのはすごいというか、楽しい作業なんだろうなと思いながらシリーズを読んでいるところ。森絵都さんの『DIVE!』とあさのあつこさんの『バッテリー』。両者とも少年少女向きながら大人の描写に手を抜いていないところがいい。梨木香歩さんの絵本で『蟹塚縁起』と『ペンキや』。これを絵本で出す理論社の編集者はすごい。それから傑作が長谷川義史さんの『いっきょくいきまーす』。親子でカラオケにいく絵本なのだが、出てくる曲が「神田川」に「津軽海峡冬景色」に「どうにもとまらない」。長谷川さんは1961年生まれなのだが、若いお母さんは歌えるんだろうかと思いながら爆笑。