大前研一さん。「市場や顧客の反応についても、メッセージが的確に伝わるよう、コミュニケーション・スキルを磨くことが必要です。その方法としては、メッセージがどのように受け止められているかをモニタリングする仕組みをつくると良いでしょう。マーガレット・サッチャーは、首相就任後、即座にこれを実行しました。国内の優良企業７社から、将来の幹部候補と目される30代前半の社員を１名ずつ無償で招集してチームを結成し、毎週１日だけ午後の時間をこの作業に当てたのです。彼らはイギリス中を回り、首相の発言が国民やメディアにどのように受け止められているかを調査してフィードバックしました。サッチャーはその結果をつぶさに分析すると、コミュニケーションの仕方を修正していきました」出しっぱなしにしてませんか、メッセージ。
