精神への意味の補給

学習院大学教授の内野崇さんは、リーダーシップが発揮されている条件の一つとして、「参加メンバーが誇りとプライドを持って仕事に生き生きと参加していること」をあげている。人間というのは意味が理解できるときに頑張ろうと思うのであって、無意味な存在でありつづけられない。マザーテレサが「人間にとっていちばんつらいのは、存在を認められないこと」と言ったように。上司は、部下の貢献を認め、同時に全体性の回復をしなければならない。例え小さな仕事であっても、その仕事が全体の中でどんな位置をしめているかということを教える必要がある。精神にとっての酸素と水は、意味の補給である。上司には2つの説明責任があり、一つは具体的に仕事の段取りを説明すること、もうひとつは意味を補給することなのだと。我々は物語に生きている。