人生意気に感じて

金川千尋さん。「信越化学の取締役会では反対意見が多かったが、小田切社長が平の取締役だった私を信頼して反対を押し切り、全経営を任せてくれた。人生意気に感じ、シンテックを米国で最強の会社にしようと、その経営に全身全霊を打ち込んだ。十回も設備の大増設を断行する一方、効率性も極限まで追求した。世界最大の塩ビメーカーに成長したが、借入金はゼロだ」「仕事以外は面倒で、課長時代から自宅の引越もしていない。信越化学を世界の優良企業にすることが最大の生きがいだ。人ができないことをやらなければ、私が社長である必要はない」「利益の絶対額が高まるほど、成長率の維持は難しくなる。今後の二ケタ成長は至難の業だ。目標にする会社があるわけではなく、毎日が自分との闘いである」経営に全身全霊を打ち込み、生き甲斐とできるか。