夢と向き合って生きる

茂木健一郎さん。「夢を見るのは、脳が記憶を整理しているからだというのが有力な説である。昼間のうちに経験した様々な事柄を、夜になって眠っている間に整理する。その過程で出るいわば『副産物』が夢なのである。夢を見やすい『レム睡眠』が記憶の定着に必要であるというデータがある。どうやら、夢を見ることは、脳の記憶システムにとって必要不可欠なことのようだ。私たちは、夢の全てを覚えているわけではない。むしろ、ほとんどの夢ははっきりした記憶として残らないで消えてしまう。一生忘れられないほど強い印象を残す夢もある。意識に上り、記憶に残った夢は、人生の体験の一部である。脳内過程として、現実の体験と多くの共通点を持つ。切実さやリアルさという点で、夢が現実の体験に劣るわけではない。」さて今宵、どのような夢を。