出世から仕事そのものへ

野田稔さん。「必要なのは昇進や昇格といった外発的な動機づけで管理するやり方をやめ、仕事そのものを楽しむ内発的動機づけの重視へ人事のパラダイムを180度、転換することです。なぜか。ただでさえ管理職が余っている時代ですし、これだけ豊かな時代、お金やポストで人間を動機づけるには大きな限界があるからです。少子化の影響もあり、緻密なピラミッドを維持するような組織マネジメントが難しくなるので、逆方向に舵を切らなければなりません。出世第一という価値観が主流だった時代に苦労して組織を上りつめた人が、『出世に価値はない』と言い切るのですから自己否定ですが、ぜひやり抜いてほしい。『出世した人が偉い』から『仕事を作り、仕事を楽しむ人が偉い』へ、企業の価値観が変わると日本はもっと面白くなります」できるか、転換。