省事を習慣化する

飯田亮さん。「ジンギスカンの補佐役だった耶律楚材に次のような言葉があります。『一利を興すは一害を除くに如かず、一事をふやすは一事を減らすにしかず』何事においても一つの利益あることを始めるよりは、一つの害を除くほうに力を用いるべきだということです。よく忙しい、忙しいと髪振り乱してバタバタしている人間を見かけますが、こうした人ほど案外つまらない用事を抱えているものです。省事がうまくなければ集中力は出ないし、集中力のない人間に役員や幹部は務まりません。ある当社役員に会ったとき「どうだ、忙しいか」と質問をしたら「忙しくはないですが、スケジュールはいっぱいです」という返事が返ってきた。うまい答えだと思ったし、事実、彼は小さな仕事は部下に任せ、大事をどうするかを考え、行動をしている」事を省くことを習慣化せむ。