年の瀬の芝浜 [落語の愉しみ]

f:id:nakatomimoka:20190825113035j:plain

年の瀬になると、柳家小三治の落語「芝浜」を聴く。魚屋の主人公は、「だけど考えてみるってえとなぁ、つまらねえ商売だよなぁ」と自分の仕事を嘆く。それが、心を入れ替える。「人ってぇものは、いくらまわりからやいのやいの言われても、自分でこうと気がつかないうちはどうにもならない。それがいっぺんこうっと思いこんだ日にゃあ、こんなはっきりしているこたぁありません」ということになる。そうすると、うまく物事が回り出す。15年前に、同じことを経験した。心の持ちようで、姿勢が変わり、つまらなそうに見えた同じ仕事にも楽しみが出てくる。芝浜を聴いていて、膝を打ったものだ。そういえば、しばらく高座に行っていないなぁ。15年前の93年には好きだった桂枝雀春風亭小朝をそれぞれ2回ずつ聴きにいっている。また、行きたいなぁ。