情報は一度出力してみないと

nakatomimoka2008-12-22

茂木健一郎さん。「どんな達人・名人であっても、脳の中の情報は一度出力してみないことには、その良し悪しを判断できないのです。人間の脳の中では、感覚系学習と運動系学習を司る領域は直接つながっていません。感覚系と運動系が直接連絡を取れないため、それぞれの回路は別の体験をもとに成長していきます。そのため、過去の経験が感覚系か運動系のどちらかに偏っていると、一方が大きくなるなどバランスを欠いた状態になってしまうわけです。感覚系と運動系のコミュニケーションを行うためには、出力が欠かせません。感覚系回路からインプットした情報を運動系回路を通して一度外部に出力し、再び感覚系回路で入力する。このサイクルが成立して初めて、感覚系と運動系が同じ情報を共有できるわけです」たたき台が大切なわけはここに。