「モノ」と「コト」

nakatomimoka2010-01-05

野中郁次郎さん。「『コト』とは何か。それは、関係性によって構築される意味性である。例えばプレゼントを考えてみよう。プレゼントは『モノ』としての価値だけではない。つまらないもの、市場における『モノ』としての価値が低いものであっても、嬉しいことがある。それは、贈る人の心、表現の仕方、贈るタイミングといった要素が働くからだ。人は『モノ』を通じて意味を感じ取る。お互いの関係、その時の状況といったことで、同じ『モノ』であったとしても、贈られる側の感動が違う。それらを含めた総体が、価値として認識されるのである。『コト』の中に『モノ』がある。『コト』と『モノ』は結びついている。社会の成熟化は、『コト』の比重を高める」心を込めたプレゼントは、贈る人の心の働きこそが嬉しい。それを、企業がどこまで創り出せるか。