クリティカル・コア

nakatomimoka2010-03-29

楠木建さん。「『戦略ストーリーの一貫性の基盤となり、持続的な競争優位の源泉となる中核的な構成要素』、これがクリティカル・コアの定義です。この定義を前段と後段に分解すると、2つの条件が見えてきます。第1の条件は、『他のさまざまな構成要素と数多くのつながりを持っている』ということです。文字通りストーリー全体の中核、つまり他のさまざまな構成要素と深いかかわりを持ち、『一石で何鳥にもなる』打ち手です。第2の条件は、『一見して非合理に見える』ということです。ストーリーから切り離してそれだけを見ると、競合他社には『非合理』で『やるべきではないこと』のように見える。しかし、ストーリー全体のなかに位置づければ、強力な合理性の源泉になる。クリティカル・コアの特徴はこの二面性にあります」競争優位に向けて。