ビジョンとシナリオは両輪

nakatomimoka2011-09-20

沼上幹さん。「多くの企業人が『戦略』とはビジョンのことだという思い込みに陥っている。『我が社の将来像』とか、『10年後のあるべき姿』が戦略そのものだと思いこんでいる。確かにビジョンは何年か先の到着点を描いたものであり、どこに行きたいのかがある程度イメージできていない状況では戦略を描けない。そのため、ビジョンを描くことが戦略的思考法の中で重要であることは間違いない。しかし、どれほど美しい言葉で語られたビジョンでも、そこに至る道筋が見えない絵空事では単なる言葉遊びにすぎない。戦略を策定する上では、単にビジョンを描くばかりでなく、そこに到達する現実的なシナリオが必要である。ビジョンとシナリオは実際に動く戦略を構築するためのクルマの両輪であり、どちらも同程度に重要である」ビジョンだけでなく。