三品和広さん。「落とし穴を回避するには、識別眼を鍛え上げる以外に、他者の動きを知って動じない姿勢も重要である。バンドワゴンをさわやかに見送るには、優秀かつ強力なリーダーを仰ぐか、さもなければ経営陣の間で何らかの共通理解を作る必要がある。リアクトしないという点に関しては、メディアとの付き合い方にも留意する必要がある。メディアは、A社もB社もC社も……というバンドワゴンを煽り立て、ニュースを作ることを生業として成り立っている。そこでニュースを提供すれば、退路を失い、結果としてリアクトすることになってしまう。口先で上げた株価は遅かれ早かれ地に落ちる。新聞の一面の派手なニュースを作り上げるために暴走しては元も子もない。経営者は、結果を出すしかないのである。経営者がジタバタしてはいけない」じっと。