伊藤元重さん。「レナード・ハービッチ教授がおっしゃっていたことがある。研究というのは非常にリスクのあるプロジェクトである。ある一つのテーマだけを追っていると、それがものにならない可能性も十分にある。そこで自分はいつも3つほどテーマを持つようにしている。それぞれを少しずつ進めるようにする。その中のどれかが大きく先に進みそうであれば、それをまず完成させればよい。あるいは、もしあるテーマで壁にぶつかれば、その間は他の2つのテーマを進めるようにすればよい。一つの事に集中しすぎると失敗したときのリスクも大きい。リスク分散のために、二股あるいは三股をかける方がよい。短距離的頭脳と長距離的な頭脳という問題もあるかもしれないが、本でも原稿でも同じで、そうした仕事の仕方がやりやすい」一兎集中タイプだものなぁ。