常識外の一手

nakatomimoka2015-08-07

谷川浩司さん。「『常識外』ということを考えるわけですが、勘違いしないでいただきたいのは、けっしてそれは『常識を無視する』ということではありません。それでは、ただの、『非常識』になってしまいます。そうではなく、常識を十分にわきまえた上で、『あえて常識から外れる』ということです。私は『常識や本筋の分からない人はプロにはなれない』と、棋士を目指す人たちにいつも言っています。『本筋』とは定跡に沿った正しい筋道のことで、王道と言い換えても良いかもしれません。ただし、この言葉には、『本筋しか指せない人は一流にはなれない』という続きがあります。つまり、定跡、常識に沿っているだけでは、プロの中で頭角をあらわすことはできないということです。本筋を弁えた上で、さらに『常識外の一手』を指せるかどうか」形無しでなく型破り。