本筋だけでは超一流になれない

谷川浩司さん。「ここ5年くらいで特に思うのは、なにが本筋かわからない人は、はじめからプロになれない、ということです。ただし、将棋の場合でいえば、本筋の手しか指せない人も、また超一流にはなれない。現在、プロ棋士が約150人います。ランク付けすると、10番台、20番台の人たちです。強いけど、タイトルには届かない人達で、20〜30代の人たちに多い。こういう人たちに共通しているのは、本筋の手しか指せないということです。ノーベル賞を受賞した田中耕一さんが『私は変人です』といわれたけれど、ふだんの生活が変人では困りますが、専門分野に関しては変人であるべきではないでしょうか。人が思いつかないことを考え出していかなければならない。」人と違う発想をするは得意なれど、本筋を外すこと多かりしが困りもの。