多勢に無勢

nakatomimoka2016-04-13

鈴木博毅さん。「フランス北西部、海岸線のノルマンディーで1944年に戦闘が行われました。この作戦は巧みな『間接的アプローチ』によって連合軍側が大成功を収めました。『こちらが、かりにひとつに集中し、敵が十に分散したとする。それなら、十の力で一の力を相手にすることになる。つまり、味方は多勢で敵は無勢。多数で無勢を相手にすれば、戦う相手が少なくてすむ。したがって、敵の態勢に余裕があれば、手段を用いて奔命に疲れさせる。敵の食糧が十分であれば、糧道を断って飢えさせる。敵の備えが万全であれば、計略を用いてかき乱す』。海岸線を防衛するドイツ軍は3か所の上陸地点を予測していました。一方で、米・英が中心の連合軍はカレーに上陸する偽情報を流しました。ドイツ軍は、防衛部隊を広範囲に分散せざるをえなくなったのです」戦略。