かわいそうなわたし

nakatomimoka2016-08-19

岸見一郎さん。「どうして過去に起きた悲劇を『教訓』や『思い出』として語る人もいれば、いまだにその出来事に縛られ、不可侵のトラウマとしている人がいるのか? これは過去に縛られているのではありません。その不幸に彩られた過去を、自らが必要としているのです。厳しい言い方をするなら、悲劇という安酒に酔い、不遇なる『いま』のつらさを忘れようとしているのです。三角柱は、我々の心を表しています。三つある側面のうち二面だけが見えるはずです。一面には『悪いあの人』。もう一面には『かわいそうなわたし』と書かれています。カウンセリングにやってくる方々は、殆どがこのいずれかの話に終始します。自分に降りかかった不幸を涙ながらに訴える。あるいは、自分を責める他者、また自分を取り巻く社会への憎悪を語る」かわいそうな、私。