人間にとっての毛繕い

nakatomimoka2018-05-28

茂木健一郎さん。「猿の群れでは、『友人』同士が『毛繕い』をする。お互いに毛繕いをすることで、絆を確認し合うのである。毛繕いをすると、脳内にβエンドルフィンが放出される。これは、痛みを和らげたり、幸福感をもたらす作用を持つことが知られている。猿の群れでは、毛繕いをする個体同士は、何かトラブルがあったときに助け合う傾向があるという。人間の場合、毛繕いの代わりに、言葉をかわすように進化してきたという説がある。また、一緒に笑うことで、毛繕いと同じように絆を深める効果を持つという考えもある。ときどき会って、言葉をやりとりし、楽しい時間を過ごすことで、人間にとっての『毛繕い』が行われる。友人関係を保つことは、時に面倒くさい。だからこそ、脳を使う意味がある。頭のいい人とは、毛繕いの仕方が上手い人」絆。